コラム

2024/09/21

講師 口コミ☆理科の雑学 イグノーベル賞

勉強塾オア・シスの講師が理科の雑学を紹介する

「講師 口コミ☆」、今回はイグノーベル賞

についてお話ししましょう。

 

皆さんは「ノーベル賞」を知っていますよね。

様々な分野で「人類に最大の貢献をもたらした人々」

贈られるノーベル賞は、理科の分野も多くあり、

中3の理科で出てくる「iPS細胞」の研究者の山中伸弥さん

はノーベル賞を受賞されたことで有名ですよね。

ノーベル賞iPS細胞についてのコラムはこちらから♪

 

このノーベル賞のパロディー版としてできたものが

イグノーベル賞です。

この賞は、「人々を笑わせ、考えさせる研究」などに

贈られる賞で、1991年にアメリカで創設されました。

英語の「ignoble(おろかな)」とノーベル賞を

かけ合わせた言葉で、物理学や化学、平和などの部門が

あるそうです。

ちなみに、ノーベル賞の賞金は約1億5000万円ですが、

イグノーベル賞の賞金は・・・

0円です!

賞金が一銭もでないとは非常に残念ですね。。。

 

さて、先週そのイグノーベル賞の受賞者が

発表されました。

今年はブタなどの動物に

「お尻から呼吸する能力があることを発見した」として、

日本などの研究チームが「生理学賞」を受賞しました。

たしかに、笑わせてくれるような発想の研究ですね。

日本人のイグノーベル賞の受賞は、

な、なんと、18年連続だそうです♪

ノーベル賞だけでなく、

日本人は面白い発想の研究をしている人も沢山いるのですね!

 

この研究は、肺による呼吸が困難な状態になったブタの腸に

高い濃度の酸素を送り込んだところ、

血液中の酸素が大幅に増え、

呼吸の症状が改善することが確認できたということです。

 

中学の理科では、

『呼吸は肺から酸素を吸収しておこなう』

となっています。

ですから、肺が機能しなくなると呼吸ができないはずです。

実際のところ、肺による呼吸ができない患者には

人工肺などを使い、肺からの呼吸を維持させます。

 

しかし、この研究を利用すれば、

人工肺などを用いらなくても

お尻から酸素を注入することによって

呼吸を維持させることができるのです♪

 

お尻から酸素を注入するなんてことを聞くと

笑い話のようにきこえますが、この研究によって

今後の医療がかわっていくかもしれませんね☆

 

ノーベル賞はもちろん価値のある賞ではありますが、

イグノーベル賞も、今後注目していきたいですね!

 

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